聖書「主の前にへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高めてくださいます。」
（ヤコブの手紙４章１０節）
みなさん、元気にお過ごしでしょうか。
私は今年４月から、神奈川県大塚平安教会から、福島県須賀川教会へ転任いたしました。自然の豊かな気持ちの良い場所だと感じながら過ごしております。
須賀川市に来てまだ一か月です。一か月ですがGWとなり、須賀川で有名な「須賀川牡丹園」に行きました。予想を超えた広い公園で、牡丹の花が満開となっていて圧巻でした。あまりにも美しい公園なので、朝と晩に二回も行ってしまいました。
それから数日後、こちらもとても有名な「大桑原つつじ園」に家族で行ってきました。このつつじ園も牡丹園に負けずとも劣らない、これまで見たこともない、とんでもない美しさでした。綺麗に丸く刈り込まれた様々なつつじがそれぞれの色の花を咲かせ、この世のものとも思えない気持ちの良い環境でした。
ひとしきり見終わり、つつじの株を買って帰りたいと思い、販売所にいきました。そして聞きました。「つつじの株をまるくするにはどうするのですか？」するとそこのお兄さんが笑って答えてくれました。「つつじを丸くするには、数十年から百年以上かかります。ここのつつじは古い物だと300年のものもあります。この公園の姿は私が子どもの頃からほとんど変わっていません。」
なるほど、つつじを丸くするのはそんなにかかるのか。なら最初からまるいやつは無いのと聞いたら、ありませんと即答でした。あきれられたかもしれません。
つつじが丸くなるのは最低でも数十年です。家に帰って考えました。人間が丸くなるには何年かかるのだろうか？あのつつじは人が丹精込めて、毎年綺麗に刈り込んで丸くされているのです。人にもそのような作業が求められるのではないでしょうか。刈り込んでくださるのは神様です。
私たちの人と人との関係は、丸どころか、あちこち角が経ち、スタイルが乱れ、バランスを欠いてしまいます。そのような私たちに対して、「あなたはもっと丸く生きていきなさい」と聖書は告げているのだと思います。人もまるくなるには時間が求められることでしょう。
でも皆さん、神様の前により謙遜となり、願わくは人と人との間では丸く生きていきましょう。そのような人は、人の心を和ませ、人の心を整え、そして生きる希望を与える人となります。皆さん、人生これからです。
大桑原津つつじ園
